コンベア洗浄自動回転ノズルの導入で50%の節水を実現、人手洗浄作業の解消による効率化

コンベア洗浄自動回転ノズルの導入で50%の節水を実現、人手洗浄作業の解消による効率化

問題:
某食品工場では、ヨーグルトをはじめとした乳製品を生産しています。ヨーグルトをカップに充填する工程では、専用のプレートにカップがセットされ、コンベアで流れてきたカップにヨーグルトや果汁ソースが充填されます。
充填工程で使われたプレートには、充填時にはねたヨーグルトや果汁ソースが付着するため洗浄が必要です。洗浄時は専用装置で泡を吹き付け、人手によるブラシ洗浄を行います。ブラシ洗浄は充填機の扉を開けて行いますが、充填機の扉を閉めないとコンベアが動かせないため、数枚のプレートを動かしては扉を開いて洗浄するという非効率な作業となっていました。
また、泡洗浄後のすすぎには穴をあけたパイプを使用していましたが、パイプ穴から流れる水だけでは水圧が低く、すすぎの効率がよくありませんでした。また、穴が多い分大量の水を使用する点も問題となっていました。

解決策:
コンベア専用の回転ノズルを導入
回転ノズルをプレートの上下に3個ずつ千鳥配置することで、プレート全面をカバー。プレートを数周回すことで両面を全て洗浄することが可能です。さらにポンプユニットを組み合わせることで自動運転が可能になり、洗浄中に何度も充填機の扉を開け閉めする必要がなくなります。
また、インパクトの高い狭角流に加え、ノズルとコンベアを近接設置することでより高い洗浄効果を得ることができます。回転により水流が汚れに何度もアタックすることで、さらに高い洗浄力となります。

結果:
回転ノズルによる高インパクトな自動洗浄により、人手による洗浄作業がなくなり、作業が大幅に効率化されました。洗浄時間は従来1時間程度かかっていたところが、30分まで短縮されました。 また、ノズルが回転することにより、少ないノズル数量で効果的な洗浄が可能なため大幅な節水効果が得られます。

●節水効果
  従来 :219.0L/min×20min(すすぎ時間) =4380L/回
  導入後: 73.2L/min×30min(高圧洗浄時間)=2196L/回

➡約50%の水量削減

 

●洗浄作業にかかる人件費削減効果
  従来 :10回/月×12か月×1時間×1人×¥2,500/人/時 =30万円/年
  導入後:10回/月×12か月×0.5時間×1人×¥2,500/人/時=15万円/年

➡年間約15万円の人件費削減

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この事例で使用している製品

コンベア洗浄回転ノズルユニットMDRN

コンベア洗浄用回転ノズルユニット MDRN

  • インパクトの強い直進流をモーターで回転させることで広い洗浄範囲と高い洗浄効果を実現
  • 使用水量を削減し、排水処理費用を抑えます
  • ノズル 3 台を左・右回転で組み合わせることで一列配置を実現、省スペースでの設置が可能に
  • 回転機構にトルクリミッターを採用、駆動部への接触による事故を防止します。
  • 駆動部をボックスでカバーすることにより洗浄液や異物の跳ね返り付着を防止します。
コンベア洗浄用回転ノズル NRAJ-V

コンベア洗浄用回転ノズル NRAJ-V

  • 噴射反力を駆動源として自動回転し、コンベアライン全面の汚れを洗浄
  • 回転を安定させる独自機構により高効率洗浄を維持
  • アーム数は2本または4本から選択可能で、装着ノズルの交換のみで流量やスプレーパターンの変更が可能
  • 上下、横方向の設置が可能