ハンドスプレーで定量スプレーを実現 人件費と果実ソースの消費量を大幅削減

ハンドスプレーで定量スプレーを実現 人件費と果実ソースの消費量を大幅削減

問題:
菓子類を手広く展開している洋菓子メーカーでは、生ケーキの製造も行っています。工場では様々は生ケーキを製造しており、その中にクレープタイプのケーキがあります。
このケーキはクレープ生地の間にクリームと果実ソースを挟み何層も重ねることで完成するのですが、果実ソースを塗る工程については人手による刷毛塗りで行っていました。
刷毛塗りの場合、定量的な塗布ができず規定塗布量より少なくならないようにするため、実際は過剰な塗布となっていました。さらに手作業のため生産速度が遅く作業員三人を要しており、複数人となるため、塗布量の個人差が生じるなど多くの問題を抱えていました。

解決策:
ハンドスプレーガンと加温式圧力タンクユニットを導入。
通常であれば塗布の場合、自動スプレーガンで行うのが最も効率的であるが、果実ソースの場合、果肉が入っており濃度差もあるため、スプレーパターンが均等均一になりにくい。そのため、塗布状態を確認しながらスプレーできるハンドスプレーガンを導入。
粘度のある果実ソースでも円形スプレーパターンを形成でき、また効率性を上げるために広角に広がる特殊なスプレーチップを採用。さらに、流路を大きくとることで、果肉の目詰まりを防止。
果実ソースは一定温度以上にしないと固くてスプレーできないため、液を圧送するタンクは加温仕様とした。温度センサーにより一定の温度を維持することで、品質保持とスプレーの再現性を向上。

結果:
人手による刷毛塗りからハンドガンに切り替えることで多くの問題が解決し、再現性UPによる品質向上効果も得られています。今後、チョコレートソースなど別のソース類にも展開が期待されています。

●過剰塗布がなくなり規定量を塗布。果実ソース使用量を50%削減
  月あたり10回  果実ソース使用量20kg→10kg/回  単価¥2,500/kg
  従    来:10回×12か月×20kg×¥2,500/kg =  600万円/年
  導入後:10回×12か月×10kg×¥2,500/kg =  300万円/年

→果実ソース代 約300万円/年削減

●作業員三人から一人に削減
  1回あたり8時間  月10回  作業員3→1人  人件費¥2,500/人
  従    来:8時間×10回×12か月×3人×¥2,500/人/時 =  720万円/年
  導入後:8時間×10回×12か月×1人×¥2,500/人/時 =  240万円/年

→人件費 約480万円/年削減

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この事例で使用している製品

gloved hand holding a medium pressure spray gun spraying water

保温液循環式ヒーテッドスプレーガン

  • 保温液がヒーテッドブロックを循環することにより供給液の温度を維持したままスプレーが可能。
  • 一流体式と二流体式の2方式。
  • それぞれ自動スプレーガンとハンドスプレーガンがあります。
  • 一流体方式、二流体方式とも豊富なラインアップから装着するチップまたはセットアップを選択可能。
  • ご使用条件、用途にあった流量やスプレーパターンをお選びいただけます。
  • 自動ガンタイプは1分間で最大180 回の間欠制御が可能です。
  • ハンドガンタイプはトリガーの操作によって応答性の高いスプレーを実現します。
  • チョコレート、糖蜜、接着剤、ワックスなどの加温が必要な液体のスプレーに使用できます。
  • ご使用に合わせた液供給システム をご提案致します。