コンプレッサーエアー不要の一流体加湿器への変更で電力消費量大幅削減

コンプレッサーエアー不要の一流体加湿器への変更で電力消費量大幅削減

問題:

ある工場では、自動車用の樹脂パーツを製造しています。
塗装工程では塵埃浮遊対策として加湿により一定以上の湿度環境をつくり出しています。塗装エリアの加湿には従来エアー噴霧式加湿器を使用していましたが、 設置個数が多いため莫大なエアーを消費しており、エアーコンプレッサーの消費電力・電気代が高すぎる点が課題となっていました。
同社では省エネ・作業環境改善を目的に、コンプレッサーエアーを使わない一流体加湿器を提案致しました。

自動車部品工場の塗装エリアの加湿

解決策:

一流体加湿器を導入するにあたり、同社では小型の一流体ミストノズル(マイク ロミスティングノズル)と高圧ポンプユニットを採用。マイクロミスティングノズ ルは、高圧ポンプによって微粒子のスプレーを実現する一流体ノズルです。エアー を使用しないため、ポンプの電気代だけで工場内を加湿することができ、大幅な省 エネに繋がります。
度を一定に保つため、湿度コントロールユニット「MF-CU1」を導入。湿度コ ントロールユニットは湿度センサーを実装しており、事前に湿度範囲を設定する ことができます。下限湿度を下回ると自動的にポンプを起動して加湿を始め、上限湿度を超えるとポンプを停止します。設定湿度を保つと同時に、さらにポンプ の連続運転によるムダな電力の使用を抑えることが出来ます。
また、エアー噴霧式の加湿器特有の噴き出し音がなく、この点も好評です。

効果:

一流体加湿ノズルの導入により、コンプレッサーエアー使用による電力消費を大幅に削減できました。さらに、エアー噴霧式加湿器と比べて噴霧音がほとんどない ため、作業環境の騒音問題も解決できました。

➡加湿にかかっていた電気代約 90%削減

CO2 排出量約 90%削減

この事例で使用している製品

湿度コントロールユニット「MF-CU1」

  • 制御盤+外付け湿度センサーのユニット。
  • 自動で湿度を計測し、室内を加湿。設定した目標湿度を保ちます。
  • 制御ボックスはW175×D75×H250mmのコンパクトな設計。