精密スプレー制御(P S C)
精密スプレー制御(P S C)
精密スプレー制御(PSC)を活用することで、運転状況の変化にも対応した高品質で無駄のない正確なスプレーを実現することができます。
精密スプレー制御(PSC)の仕組み
精密スプレー制御(PSC)システムは、基本的にPulsaJet®パルサジェット自動スプレーガンとAutoJet®オートジェットスプレーコントローラーで構成されています。(複数の自動ガンが必要な場合は、スプレーマニホールドで使用されることもあります。)
AutoJetスプレーコントローラーでPulsaJet電動ガンを高速でオン・オフ制御し、流量調節を行います。このオン・オフサイクルは連続したスプレーに見えるほど、非常に速い速度で行われます。通常のノズルでは流量調整の際に圧力の変更が必要ですが、圧力が変わることによりスプレー角度、カバー範囲、粒子径も変化します。一方精密スプレー制御(PSC)では、圧力を変更せず一定のまま流量を調整することができるため、スプレー性能に影響を与えません。
また生産ラインスピードの変化など運転状況に応じた流量の自動調整も行えます。流量調整が瞬時に行われることで、塗布量を最適に保つことができます。
- 精密スプレー制御(PSC)は、パルス幅変調(Pulse Width Modulation)制御方式を用いています。
PWM制御:電気信号によってノズルを高速で間欠させるとともに、1サイクル(ON→OFF)におけるスプレー時間と停止時間の割合を調節することで噴霧量をコントロールする制御方法。サイクルスピード(サイクル回数/分)とDuty Cycle(サイクル内のON/OFF比率)により、微調整が可能となります。 - コーティング剤の過剰塗布、塗布不足を抑制し、品質低下や不良品発生を減らします。
- 適量のコーティング剤を対象物に直接塗布することで、高価なコーティング剤の使用量を削減できます。
- 高速間欠スプレー(最大15,000サイクル/分)自動ガンにより、高速生産ラインにも対応できるため、生産性向上に繋がります。
- 専用コントローラーにより、ひとつのノズルで幅広い範囲の流量に対応するため、スプレーセットアップの交換時間を最小限に抑えます。
- 一流体PulsaJet電動ガンは二流体ノズルの流量に相当する微少流量スプレーを実現します。さらに二流体ノズル使用時のミスト飛散や過剰スプレーといった問題がなく、また圧縮エアーのコスト負担を解決します。