スプレーの性能低下によるコスト増
スプレーノズルを長期間使用するとオリフィスが摩耗し、スプレーする流量が増加します。この過剰スプレーは、水・薬剤などの液体を無駄にするだけでなく、ポンプの性能に影響を与え、品質問題を引き起こす可能性があります。結果として、これらはコスト増加にもつながります。
ノズルの摩耗によって無駄になる水のコストは莫大
オリフィスが摩耗したノズルを使用し続けると、水の消費コストはすぐに増加します。下記のグラフは、週5日稼働で1日24時間、ノズルを15％以上稼働させた場合の年間の水のコストを示しています。この数字には、廃水処理のコストは含まれていません。
化学薬品を使用する場合 コストへの影響が甚大
水と化学薬品の両方を使用するスプレー工程では、ノズルの摩耗はさらに大きな影響を及ぼします。
一例として、システムの流量が379L/mの場合、定格流量よりも15%以上をスプレーするノズルを使用すると、年間約2560万円のコストがかかり、さらに電気代や品質問題に関連するスクラップやダウンタイムも発生します。(水：約100円/㎥、化学薬品：37円/L、希釈率が10:1、年間稼働時間が2,080時間と仮定した場合。電気代、スクラップ、品質問題によるダウンタイムなどは含まない）