ケーススタディ
スナック菓子メーカーは水の使用量を約18億ℓ削減し、約14億円を節約
問題:
食品加工は、あらゆる産業の中でも特に多くの水を消費する産業です。材料として使用する他、洗浄のためにも使用されています。「2025年までにサステナビリティ目標の水使用量25%削減に貢献する」ことを目標に掲げている大手スナック菓子メーカーは、節水を実現する手段を探していました。
工場で水質監査を行ったところ、コーンチップス生産ラインの洗浄に使用されているノズルの流量サイズが大きすぎることが判明しました。既存のノズルは高い洗浄効果を発揮していましたが、水を使いすぎていました。より低い流量のノズルでも同等の洗浄効果を発揮でき、水の使用量を大幅に削減することができます。
同社は早速検証テストを行い、大流量・小流量2つのノズルの洗浄効果に差がないことを確認しました。その結果、流量の小さいノズルを使用することで水の使用量が80%削減されることがわかりました。
同社は当初、ノズルを変えるだけでは、サステナビリティイニシアチブに大きな影響がないのではないかと懸念していました。そこで、複数ある同社工場すべてのノズルを変更した場合の節水量を計算したところ、18億9千リットルを超える大幅な水使用量削減に繋がることがわかりました。
結果:
30 拠点で10,000 個のノズルを交換することで、スナック菓子メーカーは次のことを達成しました。
➡水の使用量 約18 億9000ℓ削減
➡水と廃水の処理費用 4 億2000 万円以上節約
コーンチップス生産ラインのノズル交換は、出発点に過ぎませんでした。工場
訪問中に、スプレースペシャリストが他の生産ラインと混合タンクの洗浄におい
て同様の節水が可能であることを発見しました。次の段階では、さらに節約でき
ることが予想されます。