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工場での省エネ対策!コンプレッサーの消費電力量削減


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3月 24



工場の総電力使用量の1/3のを占めるコンプレッサー

モーターを使って圧縮空気を作るコンプレッサーですが、工場においてどのような用途で使われているかご存知でしょうか?
すべての用途を把握している方は少ないかもしれません。
コンプレッサーエアーはコストのかかる設備で、その電力コストは工場の総電力使用量の1/3を占めると言われています。
コンプレッサーエアーは固定費とみなされ、コスト見直しの際に見落とされがちですが、ここを見直すことで大幅なコストダウンができる可能性があります!

コンプレッサーの用途は多岐に渡りますが、この記事ではエアブロー工程において、コンプレッサーによる電力消費量を大幅に削減する方法をご紹介します。

エアブロー工程でコンプレッサーの消費電力を削減するには?

消費電力を削減するための解決策として、コンプレッサーに代わるブロアのご使用をお勧めいたします。

エアーを作る機械にはファンとブロワーとコンプレッサーがあります。どれもエアーを送風する機械ですがそれぞれの送気圧力と圧縮比の違いによって呼び名が異なります。

【圧力の違い】
ファン:10kPa以下
ブロア:10~100kPa
コンプレッサ-:100kP以上

エアブローにおけるエアー源としてブロアを使用しているケースはまだまだ少ないですが、実はブロアを用いたエアブローでもコンプレッサーエアーと変わらない仕事ができ、しかも電力消費量が格段に下がるため、今、省エネ対策としてブロアが注目されています。

ブロアへの切替による省エネ効果

以下は、エアブロー工程でエアー源にブロアとコンプレッサーを使用した場合の電力消費量の比較です。
年間稼働時間=(8h×20日/月)×(12ヶ月/年)=1920h、電力単価=35円/kWh、コンプレッサーエアー単価=5.8円/N㎥、CO₂排出係数=kg-CO₂/kWh=0.34で計算しています。

ブロア方式/コンプレッサー方式 消費電力比較例
(同等の水切り、乾燥性能の場合)
ブロア(ルーツブロア) エアー供給元  コンプレッサー
スリット長750mm×スリット幅 0.5mm
仕様 スリット長750mm×スリット幅 0.1mm
20kPa 設定圧力 0.1MPa
3.4 ㎥/min 風量/消費エアー量 1.6 ㎥(normal)/min
2.1 kW/h 消費電力/h 11.2 kW/h
4,743 kWh/年 消費電力 21,504 kWh/年
166,024円/年
(2.1kW/0.85)×1920h×35円/kWh
*モーター効率
エネルギーコスト 1,069,056円/年
1.6N㎥×60min×1920h×5.8円/N㎥
1,613 kg-CO₂/年 CO₂排出量 7,311 kg-CO₂/年

エアーブロ切り替えによる省エネ効果

ブロア方式のエアーブローで必要な効果が得られる場合は、コンプレッサー方式からの切替をぜひ検討してみてください!

【ブロア方式に適しているケース】

  • 設置スペースに余裕がある場合
  • ノズルをワークに近づけられる場合
  • 温風による効果を見込みたい場合

食品や自動車などの各産業において、弊社エアーノズルの導入で省エネやコスト削減に成功した事例をご紹介しています。
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