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湿度管理は万全?工場・倉庫におすすめの業務用加湿器と導入事例


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9月 24



工場や倉庫に最適な加湿方式をご紹介いたします。 様々な種類の業務用加湿器の中でもスプレー式が他方式と比較してどの程度省エネできるか等も事例を交えて解説しています。 大空間用やスポット加湿など、用途に合わせたおすすめ商品もご紹介します。


湿度が製品品質に与える影響

製造現場において、湿度が低すぎると様々な問題が発生します。
以下に乾燥が原因で起こり得るトラブルを産業分野別に示します。

  • 印刷産業:印刷紙の反り・収縮・割れ、有機溶剤の揮発・静電気による引火
  • 紙加工産業:ジャミング、紙の不ぞろい、紙の反り・収縮・割れ
  • エレクトロニクス産業:静電破壊、塵埃の静電付着
  • きのこ産業:風味が劣る、成長速度の減少、見た目が貧弱になる
  • 化学産業:溶剤の揮発

湿度が従業員へ与える影響

作業空間の乾燥は、製品だけでなく従業員への悪影響も引き起こしかねません。

  • 呼吸器への負担: 空気が乾燥すると、鼻や喉の粘膜が乾燥し、風邪やインフルエンザにかかりやすくなる可能性があります。また、乾燥した空気を吸い込むことで咳や喉の痛みが生じることもあります。
  • 肌への負担:皮膚の痒みや乾燥による不快感を感じやすくなります。

工場における業務用加湿器の選び方

工場で使用する業務用加湿器を選ぶ際には以下のポイントを意識すると良いでしょう。

①加湿方式と加湿能力

様々な加湿方式の特徴を理解し、条件に合う方式を選択します。また、使用する空間の広さ・目標湿度に応じて、適切な加湿能力・加湿効率を持つ機器を選ぶことが重要です。
例として、これまで弊社加湿器をご導入いただいたお客様の目標湿度を以下に示します。

  • 印刷工場 55%
  • ティッシュ製造工場 60%
  • 樹脂製飲料カップ製造工場 55%
  • スマホ修理工場 50~60%
  • きのこ栽培 90%~

加湿するスポットを都度変更する場合や、厳密な湿度管理が必要な場合は制御装置も合わせて検討します。

②コストパフォーマンス

業務用加湿器は、長時間稼働することが多いため、エネルギー効率が高く、運転コストが低い機種を選ぶことが重要です。機器の購入価格だけでなく、電気代やメンテナンス費用などのランニングコストも考慮して選ぶことが重要です。

業務用加湿器の種類と特徴

以下の比較表では超音波式・蒸気式・気化式・スプレー式の4つの加湿方式について、加湿能力・清浄度・消費電力・加湿効率・設備コストの5項目を比較しています。

加湿方式の比較表

それぞれの特長を詳しく見ていきましょう

超音波式

超音波方式の加湿は、超音波を利用して水を微細な霧状に変え、空気中に放出する加湿方法です。振動子の動作は静かで、動作音がほとんど聞こえないため、静かな環境を保ちたいオフィスなどに適しています。ご使用条件によっては、水槽や振動子をこまめに掃除する必要があります。

蒸気式

水を加熱して蒸気を発生させ、それを空気中に放出することで加湿を行う方法です。蒸気式加湿器は、他の方式に比べて非常に高い加湿能力を持っていますが、水を沸騰させるため、他の加湿方式に比べて電力消費が高くなります。蒸気が非常に熱いため、雑菌の繁殖を抑えられる一方、誤って加湿器に触れたり、蒸気が直接当たったりすると火傷のリスクがあります。また、高温により夏場は冷房の妨げになる場合もあります。

気化式

水を含んだフィルターに風をあてることで空気中に水分を供給する加湿方法です。気化式加湿器は、自然蒸発の原理を利用しているため、空気中の湿度が一定以上になると加湿のスピードが自然に抑えられるので、部屋が結露したり、カビが生えたりするリスクが低くなりますが、加湿力が弱く十分な加湿に時間がかかります。

スプレー式

スプレー式の加湿は、水を細かい霧状にして空気中に直接噴霧することで加湿を行う方法です。大量の水を噴霧することができるため、大型の部屋や工場などの広いスペースでも効果的に加湿できます。スプレー式の加湿は、特に産業用や商業用の大規模な空間で効果的な加湿が求められる場合に適していますが、逆にエリアが狭い場合には、音が気になることがあります。

スプレー式加湿は他方式と比較してバランスが良く、弊社では工場や倉庫などの業務用の加湿に自信を持っておすすめしております。

スプレー式加湿器の導入事例と効果

弊社のスプレー式業務用加湿器は様々な産業・用途でご導入いただいております。

【事例1】樹脂製品工場の塗装工程で加湿器導入により塗装ムラの発生を抑制

樹脂製品工場の塗装工程

樹脂製品の製造工場において成型後の塗装工程で塗料の濃度変化を抑制するためにスプレー式の加湿器を導入。塗装ムラ不良の発生が10分の1になり、約30万円/日のコスト削減につながりました。

【事例2】電子部品倉庫での移動式加湿器導入で目標湿度の維持を実現

電子部品倉庫での加湿の様子

某大手物流企業の電子部品倉庫において静電気によるスパーク防止のために移動式のスプレー加湿器を導入。製品の保管状況によって仕切られた加湿エリアが都度変わる際に、加湿器を移動することで理想的な湿度を維持。空調を止める必要もなくなったため、作業環境の改善にも貢献しています。

工場・倉庫で活躍するスプレーイングシステムスの業務用加湿器をご紹介します

ミストツイスター®H360

コンプレッサーエアーを使用しない省エネ仕様。ミストノズルを円周上に配置し360度ミストを噴射。湿度を広範囲に行きわたらせます。
活用シーン:大空間で電力消費量を抑えた加湿

ミストツイスター® C

コンプレッサーエアーを使用しない省エネ仕様。噴射方向の上下左右の調整が可能でピンポイントでターゲットに向けて加湿することができます。コンパクトかつ軽量設計です。
活用シーン:局所を加湿したい場合、通路などの狭いスペースで電力消費量を抑えた加湿

ミニフォッガーⅢ

最も汎用的な加湿器で手にすっぽり納まるコンパクト設計。超微細なミストを生成します。噴射方向は1から4方向まで選べ、スポット加湿・大空間加湿どちらにも対応します。オプションのアジャスタブルジョイントをつけると、より正確な集中加湿ができます。
活用シーン:機械の周辺など、濡れにシビアな環境でのピンポイント/大空間加湿

ミストツイスター®R

コンプレッサーエアーを使わない省エネタイプ。ファンの気流に乗せて遠くまで加湿できるため、大空間に最適です。
活用シーン:大空間で冬場は加湿器・夏場はミストシャワー冷房として使用する場合





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