油塗布工程の「ムダ」をなくす!高精度 微量油塗布装置のご紹介
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10月 24
材料ロス・塗布ムラ・飛散といった油塗布工程でのお悩みはありませんか?この記事では、これらの問題を同時に解決する弊社の高精度微量油塗布装置をご紹介します。
油塗布工程における課題と原因
金属プレス加工での潤滑油、防錆油、また食品加工における食用油等、様々な油塗布工程での課題として、多くの企業様から以下のようなご相談を受けます。
①ミスト飛散
ミスト飛散とは、微粒子がゆえに周囲に拡散する現象を指します。特に圧縮エアーを使用した二流体ノズルの使用におきましては、ミスト飛散が顕著に現れます。ミスト飛散により発生する問題を以下に説明します。
・付着効率の低下による材料のロス
付着効率とは、コーティング液がターゲットに付着する割合のことを指します。例えば付着効率75%であれば、スプレーされた液の75%が対象物にコーティングされていることを指し、25%が飛散などによりターゲットから外れ、無駄になっています。
・作業場の汚れ
ミスト飛散は、油液を無駄するだけでなく、周囲の床や機器へ油が飛び散ることにより、従業員の安全面においても悪影響を及ぼすことがあります。また清掃に時間を取られ、作業員の負担につながります。
②手作業による品質のばらつき
刷毛やハンドスプレーガン等により人手で油塗りをしている現場においては、作業に時間がかかったり、作業者の経験値や技術の差によって品質にばらつきが出るという問題があります。
③ライン速度変化による問題
従来の塗布方法では、生産ラインコンベア立ち上げ時や停止時で速度が変化する際に、対象物のワークに同じ量の液を塗布することは困難です。そのためライン速度が遅くなると過剰塗布や不良の発生につながるという課題があります。
油塗布の課題を解決する精密スプレー制御装置(PSC)とは?
精密スプレー制御装置(PSC)は、PulsaJet®パルサジェット自動スプレーガンとAutoJet®オートジェットスプレーコントローラーから構成されます。スプレーコントローラーで自動スプレーガンを高速でオン・オフ制御し、流量調節を行います。 PulsaJetは『圧力‐流量の制御』に『時間の制御』を加えた弊社独自の技術で、微量塗布技術に特化した自動スプレーガンです。
特長①1分間に最大1万回の高速間欠制御で材料ロスを回避
PSCは連続したスプレーに見えるほど、非常に高速でオン・オフを繰り返します。パルス幅変調(PWM)制御方式を用いており、電気信号によってノズルを高速で間欠させるとともに、1サイクル(ON→OFF)におけるスプレー時間と停止時間の割合を調節することで噴霧量をコントロールします。サイクルスピード(サイクル回数/分)とDuty Cycle(サイクル内のON/OFF比率)により、塗布量の微調整が可能なため、過剰塗布、塗布不足を抑制し材料ロスを防ぎます。
特長②圧縮空気不要でミスト飛散や塗着効率低下を防止
一流体PulsaJetは圧縮エアーを使わずに液圧だけでスプレーするため、油液がほとんど飛散しません。作業現場の床や設備への油飛散の防止により、従業員の作業環境が守られるとともに、清掃時間の削減にもなります。また、塗着効率UPに大きく貢献します。
プレス加工における潤滑油精密スプレーシステム
導入前のヒアリングから、システム設計、設置工事、アフターサポートまで、お客様をしっかりとサポートいたします。お気軽にご相談ください!